コラム1 音読を超える方法

■音読の定義

 視覚から入力した情報を一旦音に変換し、その音の情報を理解につなげていく、文字情報の入力・処理方法

 ⇔光読
■光読(こうどく)の定義

※光読という単語は、私の造語です

 視覚から入力した情報を音の変換を介在させずに、ダイレクトに理解につなげていく、文字情報の入力・処理方法

 ⇔音読


 まず、音読は音を解する読書ですから、それを越えるためには、この音読における「音」の特性を知る必要があります。
 そして、この音の特性を知り、この特性に反するようなトレーニングを行えば、「音読の傾向」に傾いている読書からの脱却を図ることができます。

 以下が、音読の音の特性に関する多角的な分析、およびその対策です。

音読の音の特性1 声帯の振動とともに起こる

 文章を音読してしまっている場合は、間違いなく、声帯が振動しています。これは声帯を振動させないようにしようと思っても、音読をするときには、声帯が微細に振動します。

 この傾向から、声帯を意図的に振動させる。これは読んでいる文章と関係なしに振動させることにより、音読の習慣的傾向を脱するための感覚をつかむことができます。
 これにより、音読を脱した目からダイレクトに情報を移入するという感覚がつかみやすくなります。

音読の音の特性2 単音である


 人間が声として発することができるのは、原則として1つの音、つまり短音です。中には1つの声で複音的な音声を発する奇妙な技をお持ちの方もいらっしゃるようですが、基本的に人間が発するのは1つの流れをもつ音声のみです。

 この傾向から、「複数の文章の流れを同時に見る」というトレーニングが有効です。このトレーニングは音読と相反する傾向を持ちます。

音読の音の特性3 時系列に音が流れる


 また、音読により発される音声は、時系列に流れます。

 すなわち、例えば、人間から発される音声をカセットテープの再生にたとえてみましょう。人間の声は、カセットテープに録音されたまま順方向に流れるわけで、その逆はできません。

 この傾向から、意図的な1行を逆に読むトレーニングが有効です。つまり、1行ごとの逆さに読んでいくということです。このトレーニングは音読と相反する傾向を持ちます。

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