速読能力の構成要素(5)──イメージ力

 速読能力の第5の要素、これはイメージ力です。
■イメージ力の定義

 速読能力の構成要素の1つで、
 対象をイメージとして直感的に捉えることができるかという、右脳の発達度に関係する構成要素です。


 「イメージなしでは、思考も記憶も不可能である」
  --アリストテレス(Aristotle,384-322 B.C.)


 イメージ力、これは別の言葉で表現すると、右脳の発達力ということができます。

 もともと、人間の思索や文字の認識・処理の処理を担当している脳の分野、これは左脳です。
 例えば、左脳を手術によって切り取られてしまった人間は、正常な思考ができず、まともに話すこともできなくなってしまいます。
 左脳には、運動性言語中枢(ブローカー中枢)や感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)といったものがあり、この中枢の機能が停止すると人間は話すことができなくなったり、あるいは聞いた言葉に対しての正常な反応が失わてしまうのです。

 このような論理的思索、言語等を担当しているのが左脳であるのに対し、右脳はイメージや感覚などといったものを担当します。この右脳は、高速な情報処理を得意とし、(多元的意識野で出てきましたが)並列的な情報処理を行うことができるのもこの右脳のおかげです。

 もともと音読を中心とする一般的に行われている読書方法、これは左脳を主に使った読書方法です。しかし、この方法で情報処理をしている場合、それを加速したとしても速度に限界があります。

 そこで、右脳の高速、かつ並列的な情報処理能力を活用するのがSpeed Readingのトレーニングです。


※参考 右脳と左脳の特性比較
左脳  右脳 
特性 論理的・思索的・観念的 感覚的・感情的・直感的
担当例 哲学・数学・知識・思考 芸術・色・形・ひらめき
意識レベル 顕在意識(意識) 潜在意識(無意識)
処理スピード 低速 高速
記憶容量 小容量 大容量

視覚を利用したイメージの開発の有効性

 人間は視覚に関する神経細胞が他の感覚器官に比べて圧倒的に多い動物であり、眼は脳が外部に突出した器官であるともいわれます。
 そして視覚器官と意識は連動していますので、視覚器官を通して、右脳の意識的発達を促す。これがSpeed Readingにおける一連のイメージ力開発トレーニングになります。

イメージ力を発達させるための対策

●右脳の担当分野であるものを積極的に使う

 右脳の担当分野であるイメージ、これを積極的に使うトレーニングを行うことによって、右脳の発達を促します。


●脳に高速な刺激を与える

 右脳の情報処理能力は高速という特徴があることから、意識して脳に高速の刺激を与える、この高速な刺激というのは左脳が理解できるスピードを超える刺激を与えることによって、右脳を活性化させます。

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